実務補習!?

中小企業診断士試験

診断士登録前最後のカリキュラム

一気に取るか? 分散して取るか悩むと思います。

2次試験、口述試験を無事突破すると、次に待っているのが実務補習です。

中小企業診断士は試験に合格しただけでなれるわけではなく、中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則の中で「合格後3年以内に、実務補習を15日以上受けるか、実務に15日以上従事することにより、中小企業診断士としての登録の申請を行うことができる」とされている。

簡単に言えば診断士と登録する前に、15日以上の診断士の実務を体験しておきなさい、ということです。

方法としては、診断協会が主催する実務補習と、民間コンサルティング会社が実施する実務従事に分かれるが、ほとんどの合格者は実務補習を受けます。

この実務補習を受ける時に、ネックになるのが日程です。

かなり昔は15日間全て平日に実施されていたらしく、サラリーマンは休みを取るのに苦労していたようだが、現在は土日もまれるようになったのでサラリーマンでも受けやすりました。

とは言え、平日も数日あるので有給休暇などを取る必要があり、休みが取りづらい人には大きな障壁になってきます。

また実務補習には15日を一気に実施する15日間コースと、5日間を3回に分けて実施する5日間コースがあります。

サラリーマンでも大企業勤めのサラリーマンは比較的有給休暇が取りやすいらしく15日間コースを受け、早々に診断士登録をする人が多いと言われます。

IT系企業など、まとまった休みが取れない合格者は5日間コースを選ぶことになります。

5日間コースは1月末から3月上旬に年1回実施されるが、5日間コースは2月、7月、8月、9月の年4回(地域によっては2月, 7月、9月の年3回)実施されます。

3年以内に15日間受ける必要があるので、2回のうち3回受ければ良い。どんなに忙しい人でも、これくらいなら受けられるだろうと思うかもしれないが、いつでも受けられるという安心感から先延ばししてしまい、3年目に慌て出す合格者もいます。

苦労を重ねて合格したのに、実務補習を受けそこなってふいにしてしまっては元も子もありません。

5日間コースでもしっかりと計画を立てておくのが大事です。

補習といってもあくまで実践!

申し込みが終わったら、いよいよ実務補習に入ります。

実務補習の流れは、指導員の方針よって若干違うが概ねの流れは下記になります。

初日は中小企業会館などの指定の場所に集合し、指導員から実務補習の説明を受ける。

初日は、全ての実務補習のチームが一斉に揃うために、指導員の声が聞こえないくらい賑やかになるそうです。

その後早速クライアント企業へ移動し、午前中は経営課題や問題点、要望などのヒアリングを行います。

ヒアリングが終わったら、実務補習メンバー全員で経営診断の方向性について議論し、方向性が決まったら財務、情報システム、販売、人事などの役割分担を決めて、その日の帰宅後から作業に取り掛かかります。

役割分担では、一般的にメンバーに1人は金融機関の関係者がいて、その人が財務を担当することが多いです。

しかし指導員の方針で、あえて得意分野、専門分野ではない役割分担をすることもあります。

なぜ得意分野を担当させてくれないのか、と思うかもしれないが、あえて未知の分野を経験できるのも実務補習ならではなので前向きに捉えましょう。

またメンバーにパソコンを使ったことがない人がいると、初日がその人のためのパソコンの設定と使い方の説明で終わることもあるそうです。

一社あたりの実務補習日程は5日間だが、この5日間で全てが終わると思ったら間違いです。この5日間は、メンバー全員でのディスカッションやクライアント企業に最終プレゼンをする日であり、資料作りはそれ以外の時間で行います。

多くのメンバーはサラリーマンなので、時間の捻出に相当苦労すると思います。深夜のメールのやり取りは日常茶飯事で、ディスカッションは、メンバーで公民館などを借りて行うことが多いですが、指導員が個人事務所を持っていると使わせてくれることもあります。

提出する報告書はワードが基本で、役割分担した部分を各自で作成し、最後に合体させるため、事前に様式を確定しておきます。

合体した後は、少ない時間で全体の整合性を確認します。

気に進めるために、他のメンバーの進捗状況を見ることができず、販売担当が「広告宣伝の強化」を唄っていながら、財務担当が広告宣伝費の削減」を推奨する、というような矛盾が生ずることもあるので注意しましょう。

報告書は全体で約100ページになることが多いと言われます。

時々気合いが入りすぎで、200ページ近い報告書を作るチームもあるようだがページ数が多すぎると経営者が読むのも大変なので注意しましょう。

報告書ができあがったら、いよいよクライアント企業への報告会です。中小企業の経営者は多忙なので、所要時間は90分~2時間程です。

質疑応答などもあるので、各自の担当を10分ほどで説明することが多いです。

事前に発表の練習も必要になります。

これが実務補習の流れになります、実際の経営診断も概ねこの流れです。

ほとんどの実務補習の経営診断は報告会を以て終了するが、報告書の出来が良いと、まれに経営者がコンサルティングの継続を依頼することもあるみたいです。

実務補習は診断士登録のための模擬経営診断であるが、内容は実践のコンサルティングになります。実際の仕事を受けたつもりで、全力で取り組みましょう。

 

コメント